盛り上がった2018年シーズンを終え、移籍やパワーユニットの変更など、見所が盛りだくさんであった今年のF1だが、ヨーロッパラウンドに入り、勢力図がほぼ見えた。なんとここまでメルセデスが5戦連続1-2フィニッシュ。2014年以来の圧倒的なシーズンとなることが見えてしまった。
確かにメルセデスの開発力は優れていると思うが、今年のタイヤ特性に依存した要因が大きいと思う。オーバーヒート対策でシンゲージとなったタイヤがあまりに扱いにくいのである。より薄くなったため熱を保持できず、ダウンフォースが相対的に少なくタイヤに優しいマシンでは、ワーキングレンジに入れることができない。それ故のメルセデス無双。各マシンが使いこなせないタイヤなんて誰得なのだろう・・。タイヤなんて黒子で良いのではないの?すぐグリップが出て、使ったら劣化する。タイヤに優しいマシンは保たせることができる。そういう存在で良いと思うのだが・・。もしタイヤで劇的な展開を出したいって話であれば、やはり急激な性能劣化(崖特性)が良いと思う。ピレリ導入時はそういう特性だったはず。
さてホンダに関しては、レッドブルとのパートナーシップということで、結構心配していたが、予想以上の活躍を見せてくれている。今のところだが、信頼性が素晴らしく良くなった。そして2チーム体制になったことで、レッドブルがシャシー問題で苦しんでいても、PUとしての出来が悪くないことが見えるのも良い。まずは、このまま順調に熟成を進めてもらってフェラーリと良い戦いをして欲しい。
そしてレッドブルでいうとフェルスタッペンの成熟がすごい。ガスリー比較でその才能が際立って見える。ガスリーがしょぼいので実はダメマシンなのではないのかと思ってしまうほど。この献身的な活躍にシャシー、PU共々応えて欲しい。
ということで、今年はメルセデス以下のレースを楽しんで行こうと思う。