ルノーの新型トゥインゴが9月から日本でも販売される。昨年の東京モータショーで自分も見てきたが、これは実に楽しそうな一台である。
初代トゥインゴは、ホンダのトゥデイを参考にしたとも言われるが、極めて短いノーズが特徴のFFコンパクトだった。今回は、メルセデスのスマートと兄弟車となり、RRを採用した。これはフロントの切れ角を確保するために採用されたとも聞くが、デザインはあまりRRっぽくない。いっそノーズを極端に短くして(三菱アイみたいに)RRっぽいデザインでも面白かったかなとも思う。最小回転半径は、4.3m。うちのフィットもかなり小回りが利くが、4.8mなので、それ以上ということだからすごい。デザインモチーフは、ルノー・サンクからも来ているようである。特にリヤゲート周り。先代比較で全長を100mm短縮しながら、室内長を延ばしている。このあたりにRRの恩恵があるようだ。いずれにせよ、このRRというレイアウトに惹かれるクルマ好きは多いだろう。
ステアリングには、VGR(可変ギアレシオ)を採用している。中立付近では正確な操作感が得られ、大きなステアリング操作をすると、タイヤがより大きく切れるという設定らしいので、うちのS2000のVGSほど極端ではないと思うが、これまたマニアック。
エンジンは普通の3気筒ターボのようだが、ミッションは、2ペダルMTの6速EDC。前後異形タイヤの採用など、いろんなところがマニアック。キャンバストップも選べるのも良いね。
昔のフランスのコンパクトカーって、メカはいたってシンプルだけど、味のあるクルマが多かった。このクルマは、元がメルセデスということあってか、いろいろメカ的にも凝っていてマニアックである。肝心の味の部分はどうだろう?いつものカーグラフィックTVで松任谷さんがどうコメントするか楽しみである。