Gioire

The life after S2000 Gioire

シエンタ・ハイブリッド: ロングラン・テスト

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先日、トヨタシエンタ・ハイブリッドを借りてスキーに行ってきた。我が家のフィットにはスタッドレスが無いため、レンタカーを借りた。奥さんからミニバンを買うように厳命されていることもあり、折角なので、旬であるこのクルマをテストすることにしたのだ。旅程は、湘南~嬬恋間、高速とワインディングを走破したので、少々レビューを。

借りたのはハイブリッドの下位グレード、HYBRID X。カラーは、落ち着いた感じのブラウン(ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン)。オプションは、Toyota Safety Sense C(衝突回避支援パッケージ)、ベーシックナビ、スマートエントリー、LEDランプ、などが装備されていた。

まず、動力性能。ハイブリッドの動力性能を期待していたが、この点は、期待外れ。以前借りたアクアの記憶ではもっとパワフルに感じたのだが、シエンタの重量、1380kgに対しては、高速などの追い越し加速がだるい感じである。燃費は、485kmで23L(21km/L)だった。高速が多かったので、ガソリンとあまり差が無いかもしれない。EV走行でもロードノイズが結構大きく、静粛性は低いと感じた。

ハンドリングは、ほどほどに良い。スタッドレス仕様だったので、正しく評価できないが、ワインディングでも、ミニバン的なふらつきはあまり感じなかった。コンパクトカーとして運転できる。乗り心地は、15インチのスタッドレスだったが、普通な感じ。悪くはないが、思ったほど良くもない。夏タイヤでは、多少固くなるだろう。しかし、ブレーキはカックンでコントロールが難しい。ブレーキ残してコーナーに入っていくみたいな時、中々苦労する。

シート。思ったよりサードシートをたたむのは面倒。セカンドシートを畳んでその下に格納する必要がある。面倒そうなのでサードの背もたれを畳むに留めた。シートは、ヘッドレストが良くない。助手席で寝ようとしたら、どこの位置にしても首が痛くなった。

内装。細かいところが目に付いた。インパネがかなり厚みがある。そのため、シート高を上げないと前が見にくい。シート高を上げれば実害は無いが、自分はインパネが低い方が良いので、好みの問題かな。また、ドライバーが小物を置きたいと思っても置く場所が近くに無い。これは結構困った。エアコンの吹き出し口が左右で全然違う高さなのも、残念。(手に風を当てたいと思ってもうまくいかないため。)

エクステリアは、個性的で非常に良いデザインだと思う。その点から、他も期待していたが、その分、アラが見えてしまった気がする。値段に対して、頑張ってるクルマだということは、分かった。個性的なエクステリアと、多人数とコンパクトさを両立したところが、このクルマの最大の美点だと思う。ただ、乗って分かる気になるところが多いクルマだとも思った。